素材の真の価値は、数十年、数百年の時を経て、社会のインフラとして定着したときに初めて証明されます。かつての「青色LED」が世界の照明を塗り替えたように、いま大学のラボで静かに進められている「未知の結晶」や「新原理」の探究こそが、100年後の人類を支える産業の遺産となります。
ビジネスの流行に左右されない「真理の探求」を、いかにして世界の産業を規定する「規格」へと昇華させるのか。本セッションでは、物性化学・材料科学の第一線に立つ研究者が集い、物理・化学・AIの視点から、基礎研究が産業レガシーへと結実するプロセスと、「科学の継承」のあり方を解き明かします。100年後の製造業の礎は、今日どこかのラボに静かに存在している——その継承を、どう設計するかを問います。