TOPSpeakers一覧池上 高志

Takashi Ikegami

東京大学大学院総合文化研究科 「共創研究」社会連携講座 特任教授

池上高志は、30年以上にわたり、人工生命と複雑系の研究に取り組んできました。その中心的な問いは、自律性、エージェンシー、終わりのない進化、自己性といった生命らしい性質が、あらかじめ設計されるのではなく、集合的かつ身体化されたダイナミクスからいかに創発するのか、というものです。

現在の研究は、模倣、自己認識、エージェンシーの能力を探究するLLM駆動型ヒューマノイドロボット「ALTER3」、創発的な超個体を扱う大規模なBoidsおよび群れモデル、そして個体性は集合的な組織化から生じるとする「Community First Theory (共同体優先理論)」の視点に基づく集合知研究に及びます。集合知については、アリのコロニー、ミツバチの巣、テトラヒメナの個体群を対象に研究しています。

さらに、非自明な情報閉包(NTIC)を含む、自律性と自己性の情報理論的な尺度についても研究しています。こうした科学研究を芸術へと結びつける試みも一貫して続けており、アンドロイドや生成システムを国際的に展示しています。