食品製造現場では、食物アレルゲンや食中毒病原体の混入を防ぐため、迅速かつ高精度な検査が求められている。しかし、従来の検査法では、検査時間やコスト、専門的な操作が課題となっている。本事業では、独自の遠心マイクロ流体技術と等温遺伝子増幅法(LAMP法)を融合し、複数の検体・検査項目を同時に検査できる小型・全自動遺伝子検査システムの実用化を目指す。食品メーカーや給食・外食産業などを対象に、迅速・簡便・低コストなオンサイト検査を実現し、食品の安全性向上と品質管理の高度化に貢献する。将来的には医療分野におけるウイルス感染症の多項目同時検査や、農業・畜産・水産業での病害の迅速検査技術への展開を目指す。

柴田 隆行Takayuki Shibata
豊橋技術科学大学 教授